玲緒「Zzz……Zzz……」

朝イチから裏庭の芝生で気持ち良さそうに寝転がっている女の子。
しかもその様子から察するにめちゃくちゃ気持ち良さそうに睡眠中みたいだけど……。

「……ちょっと、無防備過ぎやしないか」

ちょうど俺がいる角度からだとスカートの中が結構……いやかなり見えてるんだけど……。
昼休みの飯時とかは結構混む裏庭だけど、朝は人影がないとは言えちょっと女の子として油断し過ぎだろ。
そんなことを思っているとその子の手の中の携帯が鳴り始める。

玲緒「……ん……んん……朝……?」

玲緒「うぅ……アラーム、止めないと……」

玲緒「うぅ……ダメだぁ……眠い、眠過ぎる……あと5分……いや1時間だけ……」

玲緒「うーん……ボクの……屍を……越えて、行って……んにゃんにゃ……」

玲緒「Zzz……Zzz……」

「…………」

また寝ちゃったけど……気付かれてなさそうだったよな?
ってかあと1時間だけって、このまま放って置いたら始業式終わっても寝てるんじゃ。

玲緒「…………あれ? アラームって……何の、アラームだっけ……?」

玲緒「……へ? ここ……ボクの部屋じゃない……? あれ……どこだっけ……?」

玲緒「……………………」

玲緒「あ゛ぁーーーーーっっっ!!!」

玲緒「ふえぇぇっ!! やっばい、せっかく早く来たのに居眠りしちゃったよー!」

玲緒「うわあぁぁああぁどーしよう……!? ふわぁ寝癖もすごいことになっちゃってるし……!」

玲緒「こんなんじゃ外に出れないよーうわぁーん!! 初日なのにやっちゃったよ、どうしよう……!!」

※このテキストはギャラリー用に編集をしてあります。